ぬかるみの世界
平成21年6月17日目次に戻る
いつもの店でいつもの時間に始まるはずの6月例会・・・どうしたことでしょう、Nが到着すると誰一人いないのです。「あれ〜、日時を間違えたのかな?」とキョトンとしていると、女将さんが「ごめんなさい!人数が多かったので、一番奥の大きな部屋です。それから既にはじまっていますよ」と教えてくれました。「お越しやす(京都弁)、君が遅いからもう食べはじめているよ!」と幹事さん。確かにテーブルのお鍋はすでに空っぽ・・・駆けつけ三杯!生ビールをジョッキであお煽り6月例会は始まりました。
かなり昔(京都自然会50代メンバーの青春時代)、関西ローカルでは『ぬかるみの世界』と言うdeepな深夜放送が流れていました。東会長とのやり取りがこの番組をほうふつ彷彿させるのでしょうか・・・初参加の新人さんに『ぬかるみの世界ようこそ!』と歓迎挨拶が湧き上がると共に、会長の最新本「CHANCE」を手にそこに書かれた内容を自分に当てはめながら、メンバー各自の「今日このごろ」が語られていきました。
Aさんは会長が朗読して下さる様子を真似ながら、『人は人を愛する事を勉強する為に現世に生まれ、今生を修行し来世に旅立つ。愛の浅き者が愛を深め、今生を卒業する。優等生なら卒業する。然し、卒業出来ない者も数多い。(CHANCEより)』と自分への自戒を込めて読み上げられました。
そして最後に此処に集まる皆さんに向けて、「誰をも愛せる様に努力していきましょう!己の敵は己の中に有る。為せば成る・・・です。」と今日このごろを結び、次の方にマイクをまわされた。
久しぶりの東京自然会から参加された男性も、京都自然会最年長女性の話しからも、同じような想い(悩み)を聞き取れた。それは参加者みんなに共通して言える、自分と他者との関係(男女・知人・友人・夫婦・親子・兄弟・義理(親子・兄弟))から生まれた想い(悩み)であった。
人間関係の善し悪しから生まれた想い(悩み)は、心や体に影響を与えその苦しみからつい終には病気へと繋がっていったと言う。話してくれた人達もそんな心身の不調から、何とか脱却するすべ術を探っているように感じられた。
会長からは、「病気も自分が作るものです。幸も不幸も自らが招いている。勝手に向こうからやって来るのではない、全て自業自得です。」と厳しくも真実の言葉だけが述べられた。
『何故か虫の好かない人、何処と言われても良く分からないが、敢えて言えば、言葉遣い動作が気に入らないという人が居ないだろうか。これは、前世からの因縁が影響している事が多い。前世で敵同士であったか、一方的に害をうけていた事が多い。だから初対面でもムッと来る。訳も分からず反省する必要はない、前世で被害者だったから。でも、だからと言って前世を引き摺って復讐するというのでは、この世で会った意味がない。人は許す為に生まれ来たのである。前世で許して上げられなかったから、今生で出会い許して上げるのである。(CHANCEより)』
人間とは人のあいだ間で育つものであり、人は人と出会うことで成長するしか方法はない。このことがわかったからには、会長からの教えのように前世の繋がりまで考えにいれ、己の器を広げる努力を続けたいと願う・・・自然会メンバーの今日このごろでした。
【マ・サ・カ】
会長から「皆さん!人の一生には、『上り坂・下り坂』と色んな時期がありますよね、でももう一つ有る『坂』はご存知かな? ハイNやん、言ってみなさい。」と突然の無茶振りです。
「えぇ・・・唐突に(焦り)それ・・・何処かで聞いたことあるのですが??急には出てきません(涙)」と頭を抱えだすNがおりました。
「Nやんよ!『マ・サ・カ』自分に当たると思ってなかっただろう!その万一の場合におこる『まさか』の坂ですよ。(大笑い)」の答えに・・・あぁぁぁ〜やっと思い出した間抜けのNでした。
どうやらNの人生での『マ・サ・カ』の『マ』は、『間(抜け)・魔(我指す)・真(面目)』といろいろ有ることに気付く今日このごろでした。
【特別寄稿】
実は6月例会のあった数日後、京都自然会メンバーの中心的役割をしていただいているT氏の姪御さんがお亡くなりになりました。
よわい齢23年の生涯は生まれながらに重いご病気でありましたが、ご両親や傍で見守るT氏ご家族の方々の深い愛情に支えられ、短くとも天命をまっとうされたようにお見受けしました。
私をはじめ京都自然会のメンバーは彼女と何度かお逢いした間柄で、二度ほど自然会例会にも参加されていました。東会長も京都に来られた際は、ご自宅まで行かれてお祓いをされていたと聞いています。
お参りさせていただいたお通夜では、多くの参列者が心からご冥福を祈られていました。天使の如き微笑の遺影を目にした時『この世に生きる総ての者には定められた寿命があり、それを変えることは決して出来ない。ただ生まれし者はその生き方で、愛を与え・愛を学び今生を去らねばいけない』との会長の教えを思い出し・・・この方は背負った今生での宿命を耐えながら、ご両親やご家族に『愛』を与えておられていたのだと深く感じました。(合掌)
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