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●東京月例会報告レポート


                     遺言 …家族の肖像…

                                  平成21年5月3日  目次に戻る

  今回の例会はこの報告でも何度か登場しているご夫妻が二女、三女さんを伴い出席され、自然にご一家のお話が中心になりました。「せっかくこれだけ家族が集まったんだから、明日死ぬと想って、それぞれ遺言のメッセージを言って」と会長に促され、

 【夫から妻へ】 重い病気を背負わせて、ごめん。すごく辛い思いをさせたと想う。でも君も意地を張りすぎてたところがあったね。人間病気であろうが何であろうが、いずれ死を迎える訳だし、長さより濃さ、中身だと、それが一番問題なんだと想う。おれと一緒になってくれて有難う。明日死んでも後悔ありません。君と一緒になれて良かったと想います。
 【パパから二女へ】 君は小さい頃、全然喋らない、自分の思いも全然伝えられない子で、心配した。でも素的だと想うのは、人を恨むことの出来ない子だってこと。その気持は一生貫き通した方がいい。人に恨まれる事も恨む事もない、これほどの人生の武器はない。
 【パパから三女へ】 パパの子で生まれて来てくれて有難うな。パパの誇り、嬉しい。
  高校に入って、まだ何も言わないけど、君は君の個性、自分のプライドをもって生きればいい。でもちょっと投げ出す悪いくせがある。色々やなことがあっても我慢も必要。それだけ身につけて下さい、もう少し。君も将来一人で生きていかなきゃいけないってことを考えてね、いつも応援はしているからね。

 【妻から夫へ】 明日死ぬと想ったら…心残りは子供のことをもっと真剣にお願いします。
  私は子供が悩んでる時はピンと来る。だけどパパは私が言葉に出して言わないとわからない。TVでお笑い番組なんか見ても心から笑えない。やっぱ任せられないと想うところ。変な話だけどパパよりは長生きしたい。でも愛情がないのかっていったら、全然そんなことはなくて子供のことは愛してるってのは分かるんです。シラフだったら意外に子供の話を聞いてくれて、心配して、自分にも響いてくる感情があるってことが嬉しい。男女の愛の違いなのかなーってところ。

  会長「寿命があるんでしょう、きっと。医学的にじゃなくて。子供たちが巣立っていった時に、二人きりになったらどうするか、夫へ」

 【再び妻から夫へ】 我が家の長男ですね、本当に身体も大事だし、二人で言っているのは私たち子供を育てあげて、孫も見たいねって、子供達が幸せな姿をみたいねって。そういう想いがあるから、休みの日に朝からお酒は止めてください。毎回毎回一日中酒のんでグダグダしてると子供も離れて行っちゃうし。(夫:ハイ、気をつけます)
 【ママから二女へ】 素直で優しさのとってもある子なんで、このままの貴女でいて下さい。
 【ママから三女へ】 なんでもパパやママに話して下さい。溜めない。どんな時でも私たちは力になりますから、隠さないでどんどん相談してね。

 【二女さん、今日参加の理由について】 自分に自信がないから、人にあって話すのが嫌いで、ママは知っているんですけど、ずっと家に引き篭もっていて、でもバイトとか始めて、人と関って話をするうちに、いろんなことが分かって、内気で人と関りたくない自分を変えたいと想って今日はこの会に参加しました。周囲からどう思われているんだろうとか、話を無理に合わせたりとか、優しい人だと思って欲しいとか、今はそういう自分がすごく大嫌いだけど、少しでも変われるなら、色んなことに挑戦してみたい。
 【二女からパパへ】 パパのこと嫌いじゃないから、買い物とか一緒にしてあげようって思っても、パパはいつもとっとと先へ行っちゃって(笑)。パパはいつも酔っ払っているから、何話してもダメだな、けど自分もパパに似てるなって思う時が一杯あって、テンションが高いと大事な時でも一緒にゲラゲラ笑ったりして。でもパパは家にいないとやっぱ淋しい。
 【二女からママへ】 ママは大変な病気になっちゃって、初めは、悪くすると死ぬ病気って実感できなくて、お手伝いもするけど、しなきゃいけないって気持ちで、本当には労れなかった。なんでもっと分かってあげなかったんだろうと思う。私が足を怪我した時も、ママがずっとついてきてくれたのに。今まで出来なかった親孝行をこれからはしていきたい。
 【二女から妹へ】 本当に大好きです。貴女以外の妹は考えられないし、妹が貴女で良かった。何かあったら、頼りないと思うけど、こっそりでいいから、相談して欲しい。

 【三女からパパへ】 パパはいつも酔っ払ってるし、人のこと笑わそうとするけどイマイチ(笑)自分だって出来てない癖に注意されるとムカつくし(パパ:オレ帰りたくなっちゃった)、パパまで病気になったら嫌だから、酒、煙草、止めて下さい。(パパ:減らすのね)
 【三女からママへ】 ママは自分が受験生だったせいか知らないけど、病気のことを言ってくれなかったから辛かったけど、それがママの優しさだって分かるから、今は。一番辛いのはママだって分かるから。これまでは手伝いとかも一番しなかったし、病気のことを軽く考えてたところがあるから、これからは真剣に手伝ったりサポートします。
 【三女からお姉ちゃんへ】 辛いときに支えてくれて、本当にいいお姉ちゃんだと思う。色々注意されたりして、ムカツク時とかあったけど、皆からの愛情だと想うから、○○家で良かったです。

  会長「夫婦が喧嘩して、今日はパパが勝ち、ママがアカン、あくる日はママが正しい、パパは反省しなさいって、審判員が家族の中にあって、いつも明るいってのはいいけど、このオッサン明るいってのをヨシモトと勘違いしてた。笑わせればいいと思って。喋らんよりは喋ったほうがいいけど、お子達に言わせるとウザイってのが沢山あった。何をゆーてんのやって。朝から飲むなよ。夜の帳が下りるまで禁止。絶対のむな。


  欠陥だらけの夫婦でもスクスクお子達が育てくれて、こういう会にも来てくれて、オカアこのバカヤロー、オトウこのバカヤローって、皆が本当に貶しあいながら生きている温かさ、こういう素晴らしいコミュニケーションがもう少し前から出来ていたら、誰も病は起こさなかったんですよ」





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