当日はあいにくの雨模様。その雨の中、甲州屋さんを目指して会員の皆さんが続々と集(つど)ってきました。
会員の皆さんは、年齢も住所も職業も様々です。ご夫婦そろって参加する皆さんも結構いらっしゃいます。
いつもながら会の前半は冗句が飛び交いましたが、後半は、その「夫婦」について、含蓄ある会話が交わされました。その中から、会長語録です。
まずは、夫としてあるべき姿とは?
会長「人間として、男として言えることだけど、女房って決めた人に尊敬されなきゃダメね。尊敬もされないで、惰性で一緒にいるようなのは話にならん。
女房に、ステキな人だからついていけるって思わすようでないと。だから頑張れるって女房が思えるようでなけりゃいけない。それがほんまもんの家庭をつくれる責任感持った男ってこと」
最近は、「黙って俺について来い」って言うような時代錯誤なことを言う男性はいなくなりましたが、ついて来て欲しいなら、それだけ尊敬されるような男でないとダメってことですね。
会長「たとえば、オイラも家にいると、カミさんに色々怒られる。だからって軽蔑されている訳じゃないんですよ。完全に文句なしの人間だったら、とっくに別れてると思う。出来すぎてると息詰まっちゃうから。
だらしないところがあっても、生き方とか、ものの考え方とかずっと一本筋が通っていれば尊敬が生まれる。
何かの本で読んだようなことを言うんじゃなくて、ふっとほとばしり出てくる一言が欲しい。ああ、この人についてきて良かったと思ってもらえないと。だから世界でこの人しかいないんだって言える夫になって欲しいよ。
今から別れてもしょうがないとか、子供もいるからとか、ダラダラといく夫婦にだけはなって欲しくない」
いやはや夫の立場にいる者にとっては、なかなか耳の痛い話です。
では、反対に妻の方は?
会長「こうも言える。夫がだらしないとすれば、妻も悪い。俗に言うあげまんっていうのはすごいんだよ。焚きつけて焚きつけて、どんどん夫をステキにしていくの。
自分の惚れた男が人様のお役に立った時、世間の人に、『あっ、あなたがあの人の奥さん』って言われてみいよ。それは嫁さんの手柄。亭主を一丁前にせいよ。この地球でたった一人惚れた男なんだから。職業なんて関係ない。誰からも愛される、誰からも頼られる、誰もが寄ってくる。そんな夫にするのが嫁さんの役目。
だから子供だの親だのどうでもいいの。子どもは親の背中を見てすくすく育つ。それを育て方がどうのこうのって言っていること自体、自分らが未熟だから。
なんで惚れたのか、惚れ続けてるのかってこと。それはお互いにステキだって思っているからでしょう」
男が一丁前になるかどうかは、奥さんにかかっているというわけですね。
会長「お互い、色んなことで100くらいは不満があるよ。それは誰にもある。だけど、これはステキってものが一個でもあれば、くだらない不満が消える。わしらなんかもう46年も一緒にいる。もし、わしでなくて他の人と一緒になってればもっと幸せになっただろうにっていつも思う。
でも、鼻持ちならないのは、俺についてきたんだからって、嫁さんのことを持ち物みたいにオイとかコラとか言うような奴。聞いていてもみっともない。いくらでも代わりがいると思っている。
いてくれることに対して甘えちゃいけない。感謝しなくっちゃ。その気持よね。この世の中でたった一組の夫婦だもんね。とっかえひっかえできる訳じゃないから。
女房がついてきてくれるって安心すると感謝がなくなって奢りが出てくる。名誉とか地位とか、金を得ちゃうと家庭を顧みなくなる。そういう人が政治をやったりする。これはおかしいね。必ず地獄に堕ちる。
本当の感謝って言うのはもっと日々の中にあるもの。金持って帰ってくるんだから満足しろ、子供も育てろ。そういう人は政治やっちゃいけないよ。原点は夫婦にあるんだから」
今後も、ご夫婦でのご参加、歓迎いたします。
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