春らしい陽気で、花盛りの京都 祇園は、国内外からの観光客で大いに賑わっております。
今宵は、少人数で宴が始まりましたが、参加者が一人、また一人と増えるたびに、会場の空気が、変わる様が、妙に可笑しかったです。
会長『「そう」ってあるやん。「そう」。』
新井さん 「どの「そう」?」
会長『「上層」「中層」「下層」ってあるじゃない。金銭じゃなくて……
心が「下層」にあると衣食住、ライフラインしかしゃべらないのよ。「今日は、飯が食えた」とか、どうのこうのって。
「中層」になると競争が始まる。うちの子の方が、あの子より優秀だとか……。
「上層」になるとそういうことを言わない。上を見ている。高みを目指している。それを「上層」って言うのね。』
新井さん「情操教育が良いのね。」
会長『「上層」まで考えられるのは、生活に困っていないからだよ。だから音楽や芸術に親しんだりできるのを
「上層」って言うんだよ。
まさしく情操と一緒なんだけど、そうなると心豊かだよね。「上層」の人と付き合った方が、良いよね。』
※『心豊か』
とても響きの良い言葉です。自分の事よりも、相手(他人)の事を想う気持ちの方が、大きければ『心豊か』に感じるのかも知れません。自分(我)を小さくすればするほど、相対的に相手を想う気持ちが大きくなり、さらに『心豊か』になるのでしょう。
(日頃、他人から評価してもらえない人の話)
蔦谷さん「自分のことは、わからへんもんなあ。」
会長『その人にしたら、「どこがおかしいのよ!」って思うよね。本人は、本当にまじめ。頭は良い、知識は豊富だし、言うこと全部素晴らしい。……ところが、誰の心にも届かないんだな。綺麗ごとなんだな。綺麗ごとは、みんな嫌なのよ。みんな(本日の参加者)アホやから。』
参加者一同 大爆笑しながら……「失礼な!」
会長『頭空っぽにしようよ。人間は、空っぽでないと、相手の気持ちとかも解ってあげられない。
自分が頭良いと思っているから、教えてあげようと思ったり「違う!」とか言ってしまうんだよ。上から目線なんだよな。
空っぽだったら、ただ受け入れるだけじゃない。溶け込める。
同じ立場に立てたら……相手は、ものすごく心安らぐ。素敵とか……それ以上。
競争するなよ。
上から目線でしゃべるなよ。
教えてあげようと思うなよ。
「教えてあげられるほどの人でなし」よ。
俺らなんて聞かれたこともないもんね。聞いてもくれない。聞いてくれる人には、悩む頭がある。この人たち(本日の参加者)には、…………無い!』
(大爆笑)
蔦谷さん「以前は、頭あったんですよ。」
高橋さん「僕は、会長と付き合っていたらダメになると思いました。」
会長『その通り! ダメが、良いんだから。一番大事なのは、ダメだよね。』
※『ダメ』
関西の言葉で「ダメ」と同様の言葉で「あかん」と言うのがあります。その「あかん」を人に対して使う時、特に子どものことを表現するときは、「あかんたれ」になります。酷い人見知りだったり、いざという時に行動できない子どもに対して「あかんたれやなあ〜」と言う事があります。「あかんたれ」は、どことなく憎めなかったり、可愛らしさがあったりします。
大人になっても、他人に迷惑をかける「あかんたれ」のままでは、良くないですが、何気なく見え隠れする「あかんたれ」は、例え会長でも可愛く見えるような気が……そんなことないでしょうか?
会長『お前(私 前島)は、サービス精神がなさすぎる。もっと喋れ!』
そう叱られながら……、楽しい時間が流れていきます。
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