「私は母親からは何も教わっていない、接触もなかったし。でも産んでくれただけで有り難い。だからこの親クソったれめ、やってられるか、ってこと自体、人間としておかしい。産んでくれただけで感謝しなければならない。こんなところに生まれたくないって、じゃ、どんなところに生まれたいのか。だから今回『CHANCE』にしつこくあちこちに書いている。一回だけじゃ分かってない。一行じゃ分かってない。またか、またかがずーっときて、そうだな、迄、分かっていると思うけど、読めって。
基本は三つくらいしかないよ。夫婦、親子、友、この三つから派生している」
……………
「先月の例会のあと会長に"嫁女とはそんなに話してないけど、どれだけ家族のこととか周りのことで、我慢してるか分かるか、分かるんだったら何故言ってやらない、お前逃げるなよ、一家の大黒柱だぞ"って言われたんです。
その想いをそのまま伝えたくて、30分以上かけて駅まで歩いて朝一で家に帰った。カミさんも子供たちも起きていて、ちょっと話がある、今、会長と飲んでたけど、ママの痛みってどれだけ分かるって、会長に言われた。我慢してるって。カミさん自身も伝えたい気持ってのがあったんだけど、会長とは細かい話はしてなくて、会長も知らないけど、それを見抜いていた」この方の奥様はがんでお祓いを受けられ、お元気にはなられましたが、再発率を下げる為、抗がん剤の治療も併せてうけ、その副作用に苦しんでおられるのです。語って下さったのは、そんなお母様を思いやり、一生懸命協力する娘さんたちを含めた早朝の家族会議の様子。
会長は「私は23歳、ウチのカミさん19才だったんですけど、むくんでてね、またずれしているし、最初は2時間座っていられない人だったの。19才でだよ。
芸能界の真っ只中にいてね、悪さばかりしてた、まだ天啓も享けていない、そんな時出会ったの。目だね、人間って。神秘に満ちたキラッとした目をしてた、思わずポロって嫁がきたって言った。そしたら3日の後には本当に嫁になっていた。
初デートの時、薬を一杯持ってた。これは食前に何錠、これは何袋とか、将来自分がこういうことになるとは思っていないのに、やめろ、捨てて来いって。初デートだからって、一生懸命顔に塗ったくって、チンドン屋か。気に入ったのは素顔なんだから、塗るなよ、化粧品と薬、全部捨てて来い。いいよ、私が責任とるからって。
いまだにカミさん薬は1錠も呑まない。本に書いているのはそういうこと。病院に行くなってのは原点。病院に検査に行くのはいいよ、心配なら、でも自分で治せよ、入院はするなよ、ってのが今回の本ですよ。
こういう力っていうのは、メスを入れていない、上から擦っているだけ、自己治癒力を高めようとしている。それと反省力、だって病気だから、気が起こしている。医学っていうのはただ腐っているから取るとか、失敗だってある。沢山薬を与えて、効く薬ってことはそれだけ劇薬で他までダメにしてるんだから。病院に検査に行っても、入院はするなよ、自分で治せよ、何故ならば治せる、自分で作った病気だから。
半信半疑でいるから、どっちもやっちゃう。それ、愛なのか。家庭がまとまりきれていないからよ。じゃ薬でも医者でも、やりたいならやれ、って私も言うしかない。
彼(他の参加者)のお母さんはもっと悪かった。けど瞬く間によくなった。それは全員が一致していたから。それとお母さん自身が治す力を持ってた。それを私が焚きつけただけ。医学じゃダメって結論が出てる訳だから、一家団結、全員で必死だった。
とにかくこうすれば再発率は何パーセントとか言っている間はダメ。気なの、どんな難しい病気でも良くなる。でもそんなことを豪語できると思う?それは全部揃ったときの話、内容が。家族全員揃っていない、和になってないものを丸投げしてこられても、それはだめ」
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