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●東京月例会報告レポート


                     月が出ていようが、いまいが

                                  平成20年10月5日  目次に戻る

  10月の例会は会長がとても多くの事を語って下さいました。その極極一部で残念なのですが、綴ってみました。

  …ケチは駄目だね。コーヒーを飲みに行くのも嫌。奢られたら奢り返さなきゃいけないから嫌なんだね。人と付き合うと金が減るとかさ。このケチはロクなものが残らない。いい思いが無いもん。爪に火を灯すってのは金だけが友達だから、夢を見てもロクな夢を見ない。被害妄想、ドロボーに入られる夢とか、追い駆けられる夢、持っているから追い駆けられるんだよね。
  人間の情念っていくら医学で解明しても出来ないくらい、精密で壊れ易くて、なかなか丈夫にはならない。壊れるのは簡単に壊れる。丈夫にしようと思ったらいい土壌、いい話っていうかね。
  TV、あまり見ない方がいいね。見ているだけで血が澱んでくる。さりとて現実に目を離すってのもどうか。よく、二十年も前から私の本には親子で殺しあうような今のニュースそのままが予言の如く書いてあるって驚かれるけど、ああいう予感はせん方がいいね。予言じゃない、このままいくとこうなるよって。そうなってきているよね。あまりに勉強しない人にこのまま行ったら落第するよ、って言っているのと同じ。先見の明とかそんなのじゃない。当たり前のこと。

……………


 【今年はお身内に不幸が続いて…と仰るご夫妻に】 みんなガクッときたりするのは、考えていないから。最近流行っている、登り坂、下り坂、もう一つあるまさか。まさかにかかればまっさかさま、地獄だよ。
  少なくとも我々の年代だったらお別れが毎日のようにある。若い時は出会いばっかり。60歳を過ぎたらサヨナラばっかり。いつもそれがくっついている。世の中の事故とか大惨事とかTVや新聞で他人事の様に見ているけど、いざ自分事になった時にまさかえーっ、我が身内にってなる。だからいつも他人事に思わないでおけば、人間は平安でいられる。
  一生懸命地震対策で半年分食料や水を買い置いている家いっぱいあるよ。それで結局、水割りにして呑んでいたりして、来ないから。逆にいえば、来なくて良かったんですよ。役に立たない事が大事。外れて良かった。でも用意はしておく。驚かない。
  何時何が起きても不思議じゃない。ところが頭で考えているだけだから、本当に来ると慌てふためく。無事って事が当たり前になっているからですよ。
  精密検査で悪い結果が出たらどうする? 伴侶、家族が万一外で事故にあったら? 良い方を考えない。まさかになるから、まず最悪のことを考える。どうしようかじゃなくて、どうするかを考える。路頭に迷う様では何の為に生きて来たのか分からない。病院に入れられようが、手術しなきゃいけなくなろうが、その時どう考えるかだよね。
  だから今日、悔いなく生きよう。そういう事をいつも想定に置いている人は、そういう最悪の状態にならない。お互い気を遣って、愛しあって、感謝しあっているからですよ。

……………


 【結婚して数ヶ月で離婚した経験を持つ、現在独身、30代の男性へ】 成田離婚みたいなもの。どっちもどっち、お互い狭いところがある。これは早く別れた方がいいと決断したのは正解だった。変に我慢して何年もいるより、と思うよ。
  夫婦ってちょぼちょぼだからさ、伸びるも落ちるもちょぼちょぼ。初めから完成している人なんていない、だからお互いちょっとずつ伸びていけばいい。見栄を張るな、カッコつけるなよ、自分の見栄に自分が参っちゃうんだよね。型に嵌めようってこと自体そもそも狭い。型そのものが狭いんだから。そこに"自分"が有るから。
  無かったら楽だよ、何もない。まず論争する事がない。勝ったとかね、人と勝負したらあかん。次元の問題。三次元でものを喋るのかグローバルってものを見ているのかの違い。この人とどっちが男前か、悔しいって言ったらもう負けている。価値観は人によって違う。人から見たらあんな亭主って、放っておいてくれだよね、他人には分からない。何故あんな素的な彼女なのに別れたのかって、放っておいてくれだよ。
  選んだのは自分だよ。何がどう失望したとかって、選んだのは自分だよ。自分に主張があったからだろう。その人に本当に惚れたんだったら、その人の狭さに従いて行って、その人の狭さを広くしてあげればいい。それを狭いっていうこと自体、自分が狭い。ま、惚れているか惚れていないか、だよ。

……………


 《前回前々回の報告でもご紹介した乳癌でお祓いを受けられている方のコメント》   一番上のお姉ちゃんからメールが来て、お母さんが癌になった事はお母さんにとっては辛い事と思うけど、家族にとっては有難いっていったら変だけど、お母さんは大変だけど反省したし、私たち家族もしたし、これから頑張ろうねってメールを貰ったときに、確かに癌っていうのは有難う…って思えないんですけど、やっぱりね。だけどもやっぱり有難うって。
  このまま癌にならないで、夫婦の関係で別れるなり、どっちかが亡くなっていったら本当に人生何の為に生れてきたんだろうとか、分からないまま死んでいくって言うか、無駄な人生を送っちゃったなって思うと、今ここで癌になって家族とか夫婦とかそういう事を分からせてくれた、癌に感謝…ってところまではいけないけど、有難うねって。子供達にも助けられ、パパから沢山愛情を貰ったんで、これから本当に愛情を返してあげたり、また色んな人にあったかく励まされた事を治ったら返していきたい。それが今の自分のやりたいこと。会長が言う通り、有難う、感謝しますなんて口に出して言う努力なんて無駄。今ちょっとした事で有難いって思える自分がいるから。癌になったから良かったとは…でも有難うございますって思える今日この頃です。

 《御主人のコメント》 癌はまだ大きいけどすごく柔かくなった。今日不思議だなって思ったのはお祓いをする前、鼻から吸って口からふーっふーっと吐いて、会長と二人で呼吸合わせていた。そしたら癌の所がみるみる黄緑色になってきた。会長から立て続けにやるよ、どんどん融けるぞ、自分より寿命は長いかもしれないよって言ってもらった。…癌であろうがなんであろうがこんな素的な人、自分は見る目があった。

 【会長がご夫妻に答えて】 もう八割どこに転んでも良くなっているね。
  天は人に人を切らせない、天は盲腸も切らしちゃいけないの。まず、それが出来ないと。じゃ切られたからってどうって事ないんだよ。寿命は変わらないんだから。他の原因で死ぬ事だってある。そういうのいっぱいあるんだから。
  そういうものを卓越して今ある夫婦であり、今ある親子を大事にしていれば、なあんにも問題ない。その為にはそれを教えてくれたのが単に癌だった。だから有難う、癌ですよ。寿命は一日も変わらない。だからどうって事はない。人に恨まれる事さえしていなければ。一番大事なのは二人でこうやって喋れれば、癌の負けですよ。
  わしなんか人気ないもんな、癌に人気なんだもん。亭主がいつも自然会に行っているけど大して勉強していないわ、って思っていたんだもんな。だけど今生は二人きりだもんな。おそらく離婚することもない。そしたら二人三脚、今日帰る中で同じ空気、同じ時間が無いと。この夜中に帰って行く、今日帰るのと前に帰った時と、会話も空気も違うし張り合いも違う。ただ、より愛おしくなっていて欲しい、お互いがね。下らないと思い乍ら、その下らなさがいい。やっぱりこいつだな、やっぱりこの人だわって、月が出ていようがいまいが、感じられる一瞬が人生にとって最高じゃないかな。  




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