お正月の浮かれた気分のままでの、新年最初の例会です。今年も良い一年になりそうです。
会長『今日まで、オイラと付き合っていて、あなた達のホントの……疑問?に、「答えてくれていないなあ」っていうものが、あるんじゃないの。』
一同「……」
会長『ホントにそれさえあれば、「誰もいらない。何もいらない。」その答えを探している色々な人から、相談を受けることがあるんだけど、結局は誰も答えてくれていなかったみたい。「良い話しをしてくれた……そうですね」って帰ってくるんだけど、ホントに自分が生きて行けるという、その答えを出してくれる人がいないんだって。京都は、どうだか知らないけど……。
だからみんな、あっちこっち彷徨うんだね。素晴らしい話を聞きたいから行く。結果的には、なんにも最終的な根柢の結果が出ていない。聞けない。
誰の為に生きているのですか?何に……生き甲斐を感じるの?
こうすれば良いとか、ああすれば良いという話は、いっぱい聞くんだろうけど……かわいそうにね。』
会長『オイラはカミさんが、十九歳で一緒になったけど、オイラの本は読まない。なぜならば、「私は、あなたの話を毎日聞いているんだから……それを書いているだけでしょ」って。だから読みもしない。もしそれを読んでみて「あなたは、素晴らしい」って思うことは、初めから疑っているってことでしょ。
「もう絶対読まない。だって、あなたに惚れて、あなたに付いて来て、あなたが命なんだから」って言われたらさ……そこに、少しの疑念もない訳だから、ホントの幸せかもしれない。
人生って短いぞ。誤解されたり、疑っていたりする時間はない。「尊敬する、尊敬される」っていう仲でない限り、時間が無駄。モタモタしていて寝たきりになってしまっている人がいるよね。』
誰の為に生きているの……そこに人間の値打ちがある。
会長『世の中の人は、みんな……「そうは仰いますけれど、ちょっと違うと……」が、多すぎない?
何冊も本を読むのもそうだけど、なぜ本を読むのよ。』
蔦谷さん「そりゃあ、会長が、書いたから本だからでしょう。」
会長『「本を読む」って言うのは、世の中がそこに求めたいからでしょ。でも、オイラは、読んでいないもん。書いただけで……矛盾だよね。本を書いておきながら、人に本を読むなって言う。
本を読むよりも、こうやって巷で、人のぐじゃぐじゃ言っている話の中に、人間の襞(ひだ)があるじゃない、それを勉強したいね。立派な話を聞きたいんじゃなくて……立派な話は、口先だけだもんね。しょうもない。
ぐじゃぐじゃが、良いよね。』
会長が、京都にお越しくださるのも、10月までのあと9回とのことです。まだ9回……たった9回……
9回のチャンスがあります。
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