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●京・このごろ会通信


                   親と子

                                     平成21年10月21日目次に戻る

  二十四節気の一つ『霜降』を二日後に控え、朝晩は急に冷え込み出しました。居酒屋『季久』定番メニュー自然会鍋は、食欲の秋を満たす季節の宝でいっぱいです。会長からの言葉(教え)が宝となり・美酒となり、今宵の酔いも『いとうれし』と想う晩秋の例会でした。

  今回お越しの女性は、息子さん(50歳代)のことで悩みを話されています。この通信上でその中身を詳しく書くことは、女性やご家族にとって心痛いことだと想い、会長が諭された言葉をもって表現にかえます。
  会長からは、「その子は、育てたように育ったのです。今(現在)だけを見て、答えを出してはいけません。過去を振り返り、そこに原因を見付け『因果』を知ることが大切です。親である限り、子に対する責任は死ぬまであると知りなさい。大人になった子どもを恐れ、親が逃げてはいけません。親は常に毅然と振る舞い、刺し違えるほどの覚悟が必要です。すべてが、『愛』から始まっていなければいけないのですetc・・・」と具体的な指示を交えながら、悩みに対する考え方の方向を話されていました。
  今回の例会では、各々がイメージする東会長をひと言で表現する場面がありました。上記の女性は「私どすか・・・ひと言で言えば・・・怖い御人どす!」と京都弁で言われたのが印象にのこりました。

  会長から「親業の修練とは前にも言いましたが、『木』の上に『立』ち『見』ることが出来てはじめて『親』の字になるが如く、広い視野と『愛』が基盤でなければなりません。」という言葉を聞いた親達は、改めて子育ての基本を考えるチャンスになりました。

                     夫婦
  本日お越しの一組のご夫婦、どうもご主人は何事も奥さんに相談無く決められる性格のようです。長年の結婚生活を通じて、多少はあきらめておられるようですが、やはり今はいろいろ(体・年令)心配されていました。
 「君は今日から、妻と言う名の僕の恋人♪」と会長はお好きなフレーズを口にしながら、「妻は亭主の持ち物ではありません。持ち物と想うから『おい・こら』などと、嫁女に言ってしまうのです。夫婦で必要なことは、いつまでもトキメキを忘れないことです。」の言葉に、「おぉー・・・・」とみなさんからは感慨深いどよめきがおこりました。『トキメキ』は久しく起こらなかった感情で、"君は今日から、妻と言う名の僕の恋人♪・二人だけだよ、honey moon♪"の歌詞が頭の中でグルグル回るお話でした。

                     気付くこと
 【チャンスの第二章 飛翔 36『今日出来ることを見つける』・目が見え、耳が聴こえ、口が利ける・・・・・何と素晴らしい事か。我々は時として、その恵みを当たり前の事として、有難さを忘れがちである。】
  会長は毎回、「話をする時は抽象的ではいけません。具体的な話をしなければいけません。例えば『感謝』の言葉を出すなら、『誰に・何を』とはっきりわかるように言いなさい。」とよく言われます。今月最後の『今日このごろ』を語ってくれたGさんは、みんなの話を聞き終えて「あ・・・今、俺の頭に蘇った話しをしていいですか?」と前置きをして、小学生だった時のある出来事を話されました。
 【要約】―私は昭和31年(丙申)の生まれです。小学生の頃は既に戦後の復興も終わり、高度経済成長へと向かう活気ある日本でした。しかしながら、一部にはその恩恵を受けきれずに暮らす人達もまだ見受けられる時代でした。そんな小学生時代に出会った一人の同級生を、先ほどからしきりに思い出すのです。○○君はたくましく生きる子どもでしたが、学校での行為や言動は褒められたものではなく、一番の怖い奴(番長)でした。あお鼻をたらし汚れた服の少年は、その理不尽さからクラスでは嫌われ者で友達もいなかったようです。当時は学校を欠席した児童には、必ず給食のパンを届けなければなりませんでしたが、○○君が休んだ日には誰一人その役を引き受ける者がいませんでした。そこでクラス二番目のガキ大将であった私は、家の方向が逆でしたが届に行ったことがありました。
  私の家は農業で地主でもあり、幾分裕福に暮らしていました。そんな私が見た彼の住まいは、川に掛かる橋の下の小屋だったのです。その情景は今でも目に焼き付き忘れられず、落雷のような衝撃は大きなショックとなり"あぁー、貧しいとは・・・"の現実を始めて知ったのでした。―

  Gさんは最後に、「当たり前と思った自分の環境の有り難さを知ることが出来たのは、自分と違う環境で暮らす同級生との対比からでした。私は当時の○○君を卑下したのではなく、自分の家庭の幸せに気付いたのでした。」と今日このごろで思い出を話された。

                余談【会長をひと言で表現】
@怖い人 Aただの酔っぱらい Bひと言では言えない人 Cワガママな親爺 
Dほっておけない人 E可愛い人 F愛を伝える人 G役者(人生を教える名優)
 Hhomelessによい服を着せた人(あくまで軽いジョーク) I神様 J仙人

会長から 
  私は宗教の教祖では無いのですから、宗教の話しをする者ではありません。私は愛を以って具体的に「hello!・・・」と話しかけ、人の慎(真実)を語る者です。





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