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 ●−粋に生きなきゃ−

平成26年6月7日(土)  目次に戻る

 この日はあいにくの雨。
 それにもかかわらず、全国津々浦々から会員さんが参集しました。
 外は雨でも甲州屋さんの店内は温かい。いつものように話も弾みます。

 会長「今日、ここにいる人はみんな粋に死ねると思うよ。粋っていうのは、坊さんが50年修行しても届かないものなんですよ。それがこんな風に屈託なく何でも喋れれば粋に逝けるんです。

 粋っていうのは米に九十って書く。米っていうのはライフラインの話ですよ。衣食住の世界。衣食住を満たすのが政治の役割で、それをうまくやればいい首相になる。そうじゃないから皆反乱を起こす。
 でも、満たされていれば、粋な話しかしなくなる。ステキな話しかしなくなる。
 粋に死ななきゃ。粋に生きなきゃ」

 サダさん「生き様と死に様。『YOU』に書いてありますもんね」

 会長「全部書いてある。理屈でどんなに立派なことを言っても、結局、生き様がダメだと、単なる空論でしかない。普通はそんなのばっかりよ、政治家含めて。
 本当に困った人がいたら、助けてあげられる。そういう余裕がある人間でなきゃ。金があるとかそういうことじゃなくて、たった一言でも人を助けることができるものね」

 キヨシさん「今会長が言った、困った人を助けてあげたり、人が喜んでくれるのが実感できる仕事っていうのがあると思うんですけど、今の仕事にはまったくそういうのが感じられないんです」

 会長「それはいいけど、キヨシは一人で生きていけると思ってんの?」

 キヨシさん「それを言われると寂しい時もあるんですよ」

   実はキヨシさんは独身貴族。なかなかのイケメンなんですが、まだご縁がありません。

 会長「食事を一人で作って食べるのは味気ないもんな。その点、夫婦なら、朝起きた時にコーヒーや味噌汁の匂いがしてきて、これがいいんだよ」

 キヨシさんが独身貴族でいるのも、あと少しかもしれませんね。

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 かっちん「僕は人の好き嫌いというのが割りと激しくて、嫌いな人間は本当に嫌いなんですよ。どうしたら嫌いにならずに済むのかと思うんですけど」

 会長「例えば、金子みすゞの世界ね。あれは全部博愛ですよ。鰯がとれた。大漁だって喜んでいるけれど、海の中では何万の鰯の弔いしているわけ。
 人が喜んでいる裏には必ず泣いている人がいる。金子みすゞは26歳で死んだんだけど、純粋な乙女の気持ちで書いた。それがみんなの心を洗う。
 それを日本に広めたくて、『こだまでせうか』という劇をつくった」

 『こだまでせうか ―童謡詩人・金子みすゞ その愛と死―』は会長の作・演出で公演されました。まだ、世の中に金子みすゞがそれほど知られていなかった時期のことでした。

 会長「人が嫌いってことはある。だけど愛することはできる。好き嫌いじゃない。愛していたら助けてあげようと思う」

 難しいですが、好き嫌いという感情と、愛とは次元が違うということですね。

 会長「愛しているから、この人の欠点をなんとかしてあげようと思う。自分自身のことも嫌いだけど、でも愛してあげなきゃさ。自分のことを愛してあげないでどうするんですか。自分を愛すればどんな人でも愛せる。犬や猫も含めて。電信柱にさえ、あんたよく頑張ってるなって言えるんです」

 キヨシさん「会長、酔うとよく声かけてますもんね、電信柱に(笑)」

 まだまだ、お話は続きますが、今回はこの辺でごきげんよう、さようなら。








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