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 ●体なんてただの借り物

平成25年6月2日(日)  目次に戻る

  今回の会長は、岩本さん(♂)のバイクに乗せてもらって颯爽(さっそう)と登場。
 会長「いやあ、タクシー代が浮くと思って乗せてもらっちゃって。岩ちゃんのお尻さわっちゃった」
 本日も絶好調!

 今回は、会長が作・演出をした『こだまでせうか ―童謡詩人 金子みすゞ その愛と死―』に出演した女優のきなこさんが初参加しました。
 会長「きなちゃんがくるとはなあ。14年ぶりくらいじゃない。けっこうテレビに出てるね。CMにも出てるの見たよ」
 きなこさん「こういう会があるっていうのを聞いて、懐かしくてやってきました」
 きなこさんの登場で、劇作家でもある会長が珍しく現在の芸能界を寸評しました。
 会長「今の若い子たちって、なんなんだ。すごく演技がうまい。今は役者の層が厚くなっている。オイラの頃とは雲泥の差。大勢いる中から這い上がってきたから皆実力があるんだね。一人の女の子が二枚目も三枚目もできる。役者は素材が99%で、努力が1%。その1%に大勢の役者志望者が群がってくる。そこから勝ち上がってきたんだからレベルが高い」
 確かに、いまは子役もすごく上手ですね。普段の会長とは違う演劇人としての一面を垣間見ることができました。

 さて、参加者の皆さんの今日この頃はいかがでしょうか。
 サダさん「ここ一週間、うちの親父がすごく具合が悪くて、お袋は明日死んじゃうかもしれないって大騒ぎしてて、そんなこんなでもとりあえずちゃんと店は営業はしてます。あれこれ考えても仕方ないから、今目の前にある、率先して自分ができることからやっていこうって自分に言い聞かせてます」
 きなこさん「どんなお父さんだったんですか」
 サダさん「優しかった。仕事しない分、夏休みの最後の日曜日にとしまえん行くか後楽園行くかって聞く。子供は喜ぶよね、自分も当時6歳とかって時代だから。何食いてえ、何食べてもいいよって……。でも、俺の人生の一番の宝物はカミさん」
 会長「そっちいくんかいな」

 さて、サダさんの奥さん、ヒデコさんは。
 ヒデコさん「すぐ、ああいうこと言いますけど、うまく持ち上げてあげたいって気にはなれないんですよ。だけど、持ち上げてあげられるようにならなければいけないのかな」
 会長「ならなくていい。理解してあげればいいだけ」
 ヒデコさん「それが一番難しい。顔で惚れたのがまずかった(笑)」

 会長「じゃ、次、このアホがしゃべるから」
 かっちゃん「さっきのサダさんの話じゃないんですが、うちの親父は小さい頃全然遊んでくれなくて、普通はキャッチボールとか親子でやるじゃないですか。でも、そんなの全然なかった。今だから分かるけど、きっと子どもとどう接すればいいのか分からなかったんでしょうね。やっと子どもに対して心を開いたのは、大人になって一緒に酒が飲めるようになってから。初めて僕の本ができたときは喜んで、いちいち電話かけてくるんですよ。『どこの本屋に何冊入ってて何冊売れた』なんて。親バカですよね」
 会長「それが親父の愛だね」

 甲州屋のお女将・和子さんは。  和子さん「これから結婚なさる方は、やっぱり本当に好きな方と一緒にならなきゃだめよ。それでなかったら結婚なさってもダメだと思う。好きで好きでたまらない。この人とともにって思う人じゃなければ結婚なさらないほうがいい。うちは好きで一緒になったから、今も本当に好き。何があっても、親とか兄弟より夫婦ですよね。ここまで、二人健康にこられたことは神様に手を合わせて幸せだと思ってます」
 会長「それとお客様のおかげでもあるよね。流行ってなかったら飯食えない」

 そのほか、参加者の何人かが目の病気が気になっていると言っていましたが。
 会長「心眼っていうけれど、人間の体なんて借り物なんですよ。目もそう。それをどう使うかでしょ。医学では腐った家は直りませんよ、医者は屋根を修理するだけ。最近は、ケアマネージャーという人たちが活躍している。外科医がいくら頑張っても治らないものが、ケアマネージャーや看護婦さんによって八割治る。要するに病気ってのは気から起こっているわけだから、いくら手術したって、生きる気のない人は治らない。回復力がすごいのはその人の持っている魂が生きようとしているから。かわいい子供のためとか、私を待ってくれている人がいるからって目標があるのと、碌なことしてない奴とでは回復度はまったく違う。それは医学ではわからない」

 会長「(きなこさんに)最初はアホな話ばっかりしてると思ってたやろ。ちゃんと最後の30分は深い話になるんよ」






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