折 鶴
平成20年7月6日 目次に戻る
七月の例会は第14回「本当の貯金、本当の財産とは」、第15回「卒業」の報告で紹介した、現在24歳になる娘さんが妹さんを伴って訪れて下さいました。会長は当時を思い出しながら、お祓いに至った経緯やその経過などを聞かせて下さいました。
「通信販売の機関紙があってそこに私が紹介された、こういう人がいるよって。講演会もそこの会社に頼まれて2回やっている。その記事をお父さんが見つけた。よく見つけたね。おそらく半ページ位のものだったのではないか。それで頼んでみようと思った。お姉ちゃんが大変な時だったからね。喋れない、動けない、書く事も勿論出来ない。お祓いも一回目二回目はお父さんにおんぶして貰って来た。三回目には自分でお祓いの台に上れて、それが四回目には一人で電車に乗って来た。お母さんは後からついて来た。
ちゃんと喋れて、自分の好きな詩を書いて見せてくれた。最初は会話にならないだろうからと紙を渡しても、本人は書こうとしているのに字にならなかった。子供の落書きみたいだったのにね。良くなってからも時々手紙を書いてくれて、それが達筆なんだ。あののたくっていた字がね、実はものすごく上手だったんだ。
お父さんの一言が私も効いた。実は遠隔を送っていた。たまに長野から来ているだけだと5、6年かかっても進歩があるかないかだった、本当は。これは遠隔を送ろうと、夜中、貴女が
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眠っている間に。だから変な夢を見たんじゃないかと思う。そしたら来るたんびにどんどん良くなって、あっと言う間だったね。貴女の場合、誰かにいじめられたとか、家庭内に不信感があって、というのではない。本当に原因は不明だった。私が遠隔する気になったのは、お父さんの"僕の命を取って頂いていい"その言葉を聞いてガーンと来た。よーし、と思った。 |
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医者は訳分からないし、何処に行って何をやってもダメ、だんだん悪くなって行くし、必死だったんだね、だからちょっとしたチラシみたいなものでも見逃さなかった。お父さんに超能力がついていた気がする。私を動かしたのだから」
そして今回伴ってこられた妹さんの悩みを一緒に会長に相談し、すっきりとして帰っていかれました。
会長は「妹はこれまでお姉ちゃんばっかり親にかまわれて、淋しかったかも知れない。けどお姉ちゃんが元気になったからこそ、妹をこうして連れて来たりして、助けてあげることが出来るんだ。だから良かった。
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お姉ちゃん自身は私と直に喋れたらこれ、これ一個、届けたかった。もっと小さいのも作れますからって。どれだけ手が動くようになったかの証明で持ってきてくれた。お礼を言ってくれようとしたのだろうけど、口下手な子だから、でもこれで充分、と嬉しそうに小さな折鶴を手に取っておられました」
……………
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「死んで終わるんじゃないんです。死ねば終わるのは忘れるからです。本物の人間ってのは死して尚、生きている。歴史上の人物しかりですよ。一生懸命その人の生い立ちまで探ろうとする。死んでいないからよ。死んでいるってのは人の心の中で死んでいる。死んで終わったら、それはつまらない。死んだら終わりじゃない。肉体は死ぬよ。だけど人の心の中に生き続ける。そういう人間であって欲しい」
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