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●京・このごろ会通信


                   チャンス

                                     平成21年3月18日目次に戻る

  桜の便りもだんだんと聞かれる季節、関西では毎年三月に行われる奈良東大寺のお水取りが終わると春がやってきます。「天下泰平(てんかたいへい)」「五穀豊穣(ごこくほうじょう)」「万民快楽(ばんみんけらく)」などを願って祈りを捧げるのがお水取りなら、東会長との出逢いで始まる自然会は各自の心の成長を得る願い『チャンス』であるお水取りかもしれません。
  今月の京都自然会は、東会長のブログ『CHANCE』の脱稿記念としてコアなメンバーが集い賑やかにはじまりました。

【先月の続きを話した・男性】
 「先月も言ったかもしれませんが、自分が今いる環境をちゃんと知っているかが問題です。濁り水であっても、真水であっても自分がその中にどっぷり浸かっているとそのことすら気付けないことを如実に知りました。」と話が始まると、すかさず会長から「もっと具体的に言ってよ」と声が出ました。

  この通信では具体的に書けませんが・・・兄弟で仕事をなさっていて、ある事情から同じ職種で袂を分かつことになった出来事での話しでした。その方(社長)が辛く悲しく感じられたことは、永年一緒にやってきたベテラン社員を引き抜いた事や、得意先に対して元の会社を中傷するような心ない言動をしていた事実を知ったことだったそうです。
  近年の不況と相まって、その当初は仕事も減り苦境にも陥ったそうです。しかし今まで塞がっていたもの(者)がなくなることで会社の風通しが良くなり、自分には見えていなかったいろんな事が見えてきたと言われていました。
  奥さんをはじめ信頼できる家族や社員の協力で、現在は以前の売り上げまでに回復しているとのことでした。又、今ではご自分の状態をちゃんと把握出来るようになったそうです。
  そして最後に気付いたこととして、「当たり前ですが社長の看板だけでは社長は務まらない。まず己の姿をしっかり見つめて、今の環境(会社)はどうなっているかを見極める力を持つことでした。今回の出来事は一つの会社に社長は二人要らない事実と、社長の器を勉強出来た素晴らしいチャンスだと感じている・今日この頃です。」と結ばれました。

   会長から
 「世間にはよくある話しです。トップが二人も出来ちゃったことが問題なのですよ!叩き上げの企業家でなく、親から受け継いだ人達に多いことです。現在の総理(麻生さん)にも言えるのだけれど、自分・じぶん(我)になってしまいそのことに気付けない、振り向くと誰も付いてきてくれていない事もあるのです。
  下にも・上にもなった人でなくては、真に大勢の人からあがめられる人にはなれません。」との話しでした。

  その後この男性の奥さんから、今日に至るまでの夫婦の思いや家族の様子が語られた。
  それに対して会長から「どんな苦労にも始めがあったら、終わりが来るものなのです。永遠などはありえません!良くも悪くも『縁(因縁)』がなせる業、それをどのように捉えチャンスとして変えるかどうかなのです。」

 【先の話を受けて・別の男性から】
  知り合いの弟さんの話で「どう言えばいいのか・・・悪意はなくとも無意識の言葉で相手を見下しているように感じることってありますよね!昔ですが知り合いの処に出かけ、その方の弟(面識はある)さんに『○○○を、しといてくれ!』と突然言われた事がありました。たぶんご自分の都合が悪いのでしょうが、他人を簡単に使えると思う感覚やそれを平然と言い切ることにムカツク気持ちになりました。 
  別の人の話なのですが、友達の弟から兄(友人)の悪口を聞かされました。『喧嘩するのもいややから、何も言いませんでしたが・・・俺は兄貴の連れやで、なんちゅう弟や!』と心の中で思ったこともありました。」との話をされた。

 会長から
 「大人になってからの兄弟・姉妹(義理関係も含む)の関わり方は難しいことがありますね。もしそれが同じ仕事や同居をしていた場合は、その連れあい(特に妻)が苦悩してしまうことがあります。
  もちろん立場によってもその思いにいろんな感情が渦巻くのですが、困ったことに『感謝の想い』からであっても当人(妻)が苦しくなることもあるのです。
  あまりにも近い存在(物理的距離)だった場合では、どうしてもその兄弟家族と自分達家族を比べてしまいます。もし自分達家族がより多くの幸せを得ていると感じ、夫に感謝の気持が湧き上がったとしたら・・・次に浮かぶ気持ちは、自分達だけが幸せでよいのか? それでは申し訳ないと想ってしまう優しい奥方もいるのです。するとその妻は何でもかんでも自分が我慢することが善い事だと想い、そうする自分を絶対に知られたくないと健気に隠します。最後には自分の気持ちを何もいえなくなってしまい苦しくなるのです。
  ご亭主はそんな妻の心の奥に仕舞いこんだ気持ちの端々や想に気付き、その苦しみを和らげてやらねばなりません。
  やっぱり誰もが自分の家では『ターザン家族(何も飾らない裸で過ごせ、いつでもお互い許せる関係)』を一番望むものなのですよ!」と話してくださいました。

 【会長から、マイナーの気に関して話がありました。】
 「心にマイナーの気が取り込まれている時は、何をしても上手くいきません。」と始まった話しは、息子さんが病気・お孫さんが交通事故やスポーツで怪我など不幸が続くと嘆かれていた女性へのアドバイスでした。
 「家庭の中にマイナーの気(先祖の行いも含む)が残っている場合は、勝手にマイナーを呼び込んでしまうのです。
  じっと動かない車に乗っていてもぶつけられることがあるよね、当然自分はなにもしていないのに事故にあっていると想うよね!でも違うのだよ・・・自分達のマイナーのエネルギーが引き寄せていることを知らなければいけない。メジャーになりましょう!そうすると邪気は跳ね飛ばしてしまうのですから。」とニッコリ笑われた。

 【久しぶりの男性】
 「最近に長女が留学・長男はバイクでの一人旅に出て行きました。現在我が家には妻と犬二匹・・・会話の無さにどうしたら良いのか困りながら、私の出来ることは仏壇と神棚に子ども達の安全をお願いするだけの日々の今日この頃です。」と話がありました。

 会長から
 「子どもが一人旅をしたいと言い出したら、既に有る意味で親を超えているのですよ。でも親は心配するのだよな・・・それって親自身が寂しいからなのですよ!本当は外に出たことで子どもの方が逆に家族を心配したりするものです。外に出てはじめて判ることがいっぱいあって、子どもは成長していくのです。」と話された。
  今日集まったメンバーは、親離れを迎える子ども達を多く持つ世代が中心です。いつまでも子どものままでいて欲しいと願う気持ちと、早く大人の階段を自分の力で登ることを期待する気持ち。相反する想いに揺れる心境から其々が会長の話に大きく頷き、自分達の考え方を変える「チャンス」となったと自覚する話しでした。

 【Nより】
  京都自然会の例会では毎回参加者が自分の今日この頃を話すのですが、悲しい話・苦しい話しなど一般的には重たいと想われる内容も多く語られます。しかしそれらの話しも、最後は会長からの適切なアドバイスとみんなの笑顔のエールが明日を生きる力に変わっていくのです。これこそ近日新刊予定の書籍『CHANCE!』の実践なのであることを改めて自覚する今日この頃です。





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