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                      宿命と運命

                                  平成19年11月21日京・このごろ会より
                                                  目次に戻る

  毎月、京・このごろ会のお料理を注文しているお店の社長さんに、幹事さんが何気なく手渡した一冊のYOUがご縁となり、会長はこの日、胃がんで余命三ヵ月を医師から宣告されたにも関わらず、お話があった時点で既に生存八ヶ月目という27歳女性に会われました。
 「来た時は既に死んだような状態。生きていない。生きたい、というだけ。本当は本人も死んだ方がましだと思っている。だって、本人も(自分の寿命を)知っているわけです。ただ、何かに引っ張られている」と会長。
  そしてこの女性に「治ったら何かする、治れば何かするじゃなくって、一個の目標があって、それをやるために生き延びる、だったらあなたは助かる。治ったら何かするじゃダメ、それを変えないと、今日お祓いしても同じだ!」と叱り飛ばされたそうです。

 「だんだん難しくなってきた」と仰る幹事さんに会長は「何故か人が意識しないで相談してしまう。今そういうオーラを発している、でも本人もいやではないと思う。受付している訳でもないし、病人をわざわざ探して見つけて何か言っている訳じゃない。自然にそうなっている。


  きっかけは病気に限らない。どこへ飲みに行っても今日始めて会った人ともすぐ仲良くなる。気の合った人となら喋るけど、それには普通、時間がかかる。5分で仲良くなるには持っている壁をほぐしていけばいいんですよ。それが一万冊の本に勝るところ。素晴らしい事を言っている、お近づきになりたい、どこかの教授かなっていうんじゃなくって、何者か分からない、そこに人がふーっと寄っていく。それが本当の学問、巷の学問。そこには壁がない。理屈じゃない。誰でも分かる、子供でもお年よりでも分かる。皆さんも何時の間にかそうなってきているんですよ」

……………

 「言葉を心から言え、どこかから取ってきたことを言うなと、ずっといわれ続けてきた。けど今、ボロボロ喋っています、今、言いたい事をとにかく述べてます」と仰る方に会長は

 「今迄で一番良いスピーチだった。腹から喋っている。やけっぱちの、かっこつける必要が無くなった顔してる。ここで何言うてもあかん、能書きこいたって何偉そうにゆうてんのって言われる。開き直りの第一歩だ。このあと大きく変わりますよ。このあと一万冊の本(知識)が生きてくる。でも一年位は一万冊は捨てたままで、本音だけでものを喋って欲しいね。そうすると放って置いても、わざわざ出そうと思わなくってもポロポロと出る。それでいい。出そうと思って勝負したって鼻持ちならないだけ。ポロッと出てしまうものはしょうがない、ってなればいいんですよ。
  けど習性かな、喋り方がまだ理路整然としている。自分で崩しておきながら、崩れている自分に気がついて、元に戻りますがとか言うこと自体、整理できている。それをドンドン崩す。何ゆーてんのかわからんって。それが本当の無手勝流だ」

……………

  また今回は喫煙や飲酒と健康について盛んに話題になり、会長はこんな風に。

「皆、いつまで生きているつもりなんだ。今日を生きて明日死ぬ、明日死ぬっていう人間がタバコ控えてどうすんの? 酒控えてどうすんの? 明日死ぬんだよ、油物は中性脂肪がどうのなんて明日死ぬと思っていないからよ。明日死ぬと思えば人の事だけ考える。自分の為に長生きしたい? 長生きって何かあるの? 一番大事なのは今をどれだけ充実させるかだ。酒も飲まない、人とコミュニケーションも取らない、お金は老後に取って置くって? そんな事を言っている奴に限って早く死ぬ。

  寿命っていうのはブログにも書いているけど、宿命と運命の違いが皆、分かっていない。宿命っていうのはこれがそうだ。会っていることが宿命、それをどう生かすかが運命だ。どう生かすかだ、これを。どう勉強したのか。
  悪用するのか、善用するのか、でその人が運命を作る。運命っていうのは自分で運ぶんです。命を。宿命っていうのは運べない。宿っちゃっている。どう頑張っても二枚目にはならない顔、これは宿命。それをどう運ぶのかによって、ステキな顔になっていくんだ」





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