大欲を果たして小我を得る
平成18年7月23日
皆さんは「自然七訓」を御存知ですか?(詳しくは著書『ホント八百』に書かれています)その中に"大我大欲を以って生きる"という一文があります。
今回は東会長が「大我というのは人への欲、小我というのは自分の欲」と、"欲"について語って下さいました。
「一億儲けても自分の取り分が2千万だったら誰も文句を言わない。1欲しければ人に5あげればいい。自分は5分の1。これは小我小欲です。一千万しか稼げないのに一千万欲しがるから欲が深いんです。全部一人占めってことですから。
お坊さんが欲を削るために一生懸命修業する。あれ、無駄な努力です。それよりもっと人に捧げる仕事をして、お布施を一杯貰った方がいい。
お坊さんの言う通りにしたら千円儲かった。だからって千円持ってくる人は居ないですよ。お礼は百円です。感謝の気持ちなんだから堂々と貰えばいい。大欲を果たして小我を得る、それでいいんです。
ただただ自分が高邁な精神を持ちたい、自分が勉強したいが為の修業なんてロクなもんじゃない。そこから何かを学んで、役立つエネルギーを世の中に還元できて、初めてそれが小我になる。
だから"悟り"なんて良いものじゃないって事に気づいて欲しい。心を我にする、自分に一生懸命になるってことですから、人には何の役にも立たない。
人に夢中になることが素的なことで、その瞬間だけ我が無い状態になれる。
その姿を人から見て"悟り"を開いているように見えるってことです。人から見て、ですよ、自分では分かりません。"オレは悟りを開いた"って自分で言う馬鹿がいるけど、全部サギ師だ。
|