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                   お父ちゃんとお母ちゃん

                                     平成25年2月13日目次に戻る

  バレンタイン前日、今宵も会長を囲んで楽しい時間が、流れて行きそうです。

  今月は、数日前に新井さんのお子さんが、病院で「メニエール病」と診断され、いつもより一日早く会長が、京都にお越しになられました。

  会長『今日は……分かった!あなたは、ホントに息子の為なら俺も死ねるっていう人なんだよ。そこから始まったね。

  まあ普通に考えたら、何年も引きこもりになったりしても不思議じゃない状態を、たった一週間で元に戻った。「嬉しい。ありがたい。」そういうことだね。

  子どもが、病気になった。親でも治しきれん。一番尊敬している部活の先生も治しきれん。という様な状況の中であの16歳の時っていうのは……これがもし治らなかったら、一生もんになるから……。
  だから、お母ちゃんは、必死だったみたい。

 「会長、早く来て!」

  それで、飛んできた。しかも条件がたったひとつ、「その日に治して!」

  ああいう病気は、2〜3年かけても治らないね。ましてや16、17、18歳は、一番大事な時期だからね ……親もたまらないよね。

  一発で治せって言うことやから、俺(おい)らは、前の日から寝られなかった。だからずっと酒を呑んでいた。   京都に来る道中から、彼の顔がずっと浮かんでいてね……あいつ……。

  結局「生」「死」の勝負なの。彼と俺らと何もしゃべらなくても良い。親も居なくても良いぐらい。二人だけで勝負したらおそらく2時間で治ると思う。という確証はあった。今まで、正念入れたら一回も失敗したことは、ない。ホントの勝負やね。親が預けてきたのだから。「よしっ」でも、ほとんど喋らなかったよ。じっとお互い、にらみ合いっこ。でも帰る時に「絶対明日は、学校に行くぞ」と思った。その通り行ったよね。

  どこで繋がっているのか分からないだろ。彼と俺らがどこかで琴線で繋がっているんですよ。彼と俺らにしか分からない……。

  繋がっているのよ。10年かかるものが、あっという間に……あの変わり方って嘘みたいだろ。』

  新井さん「あれはもう、お互い信じ合える者同士でないとできないことですわ。」

  会長『心の繋がりやね。琴線。琴の糸で?がっているんですよ。だから偉そうなことを言う訳でもないし、説教する訳でもないし……、ダジャレ言っている中で「ピー!」って彼と繋がるんですよ。「信じ合える者」って言うけど、彼に信頼心なんてないよ。要するに魂やね。魂が「ピー!」と繋がっただけ。

  その前のお膳立てとして一つ言えば、彼は……お父ちゃん、お母ちゃんを愛していますよ。お父ちゃんとお母ちゃんがオロオロしているのも知っているのよ。でもそのお父ちゃんとお母ちゃんが、普段は、ほかの人の事をボロカスに言うのに、一人だけボロカスに言わないヤツがいるのよ。それが、俺らだったんだな。この俺らをお父ちゃんとお母ちゃんが愛していると知っているんですよ。だから、任せるってなったんだな。
  ホントに切羽詰った今回、「うん」って言ったのは、究極的に俺らに縋(すが)る。縋るっていう思いは、むしろ「純粋」って言うことね。覚悟を決めてきたから「あっ」という間だったよな。

  彼は、お父ちゃんとお母ちゃんの愛情を感じていたね。

  彼が、何か具合悪かったら、お母ちゃんなんかメロメロになるもんね。だから彼があんな状態になったら一番危ないのは、お母ちゃん。でも今は、もう助かったから大丈夫。安心ってやつやね。

  どれだけ愛があっても、もう一つ力が、必要な時ってあるよな。愛は、あるんですから。子どもに何かあったら治してあげられる力を持っているのだけれども、それ以上超えた深いトラウマみたいのが……不束になって学校の話なんか聞かないでしょ。

  これは、病院に居ても医者でも全ては、分からないし……訳の分からない「メニエール病」……違う、違う。そんなもんじゃない。原因がわかっていない。あんなもん一日やで。

  親が子を想う気持ちっていうのは、凄いなあ。子どもよりも親が病気になっているわ。ホンマもんの親子やなあ。親子愛だね。』


  会長『この後……どこ行く〜。』







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