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●京・このごろ会通信


                   甘えてはいけない

                                     平成20年6月18日目次に戻る

  それでは、6月例会での内容を報告いたします。先月5月例会の「縁とは必然の出逢いから」に登場した少女Cちゃんが、今月もお母さんと共に参加していました。

  東会長は開口一番「C!おまん、アレからT子ちゃんと連絡はしているのかい?」(T子さんのことは、5月号をお読み下さい)
  C・「電話やメールのやり取りはしていますし、一度逢いに出かけかけたのですが・・・」と少し歯切れが悪い返事です。

  Cちゃんとは以前この通信で紹介した憑依現象にあった少女で、心の優しさからでしょうか相手(友達)に思いを入れ込んでしまう処が見受けられます。ご両親に深く愛されている自分を知っていますが、友達の家庭が複雑なら自分もその想いを感じ取ろうと家族と反目していました。
  現在家にいる事を好まない理由として、実家で飼う老犬との別れが辛いことなどは、幸せすぎる自分の環境は友達を裏切っているのではないかとの複雑な心理を表しているようです。また友達との関係においても、日々生まれる新たな悩みを自分だけで受け入れてしまっているようでした。
  5月例会で出逢ったT子さんは、そんなCちゃんの気性を感じ取ったのか「いつでも私の所へおいで、いつまで泊まってもいいんだからね」と誘ってくれたようでした。

  Cちゃんのお母さんからは、「娘はT子さんのいる大阪へ訪ねる支度を夜にしていても、朝になればやっぱり行けへん!外に出たくないわ、とやめてしまった」と話がありました。

  会長は「おまん、T子が怖くなったな! あの子の人生は壮絶だから、自分が見抜かれてしまうと想ったのと違うか! Cよ、今一番心に思っていることを言ってみなさい」
  C・「最近の自分の感情がわからへん、上がったり・下がったりが酷いねん。それで、多分誰も読まへんやろと想って、ブログに自分の本音を書きはじめてん。日常の出来事・友達のこと・家族のことなんかを書いてみた。それを後で読み返して気付いたのが、私って寂しい人間やなーと思ったことやった。口では一人がいいと言いながら、本音では家族といたい。でも甘えたくないねん!お父さんや頑張っている家族を見ていたら、置いていかれる怖さがある。今、自分の居場所がわからへん」と本音を話してくれました。

  会長から「一番最近書いたブログは覚えているかい? 良かったら話してみて」の返答に、彼女自身はアイウエオ作文でしか書けないので、恥ずかしいと言いながら語りだしたのは、家族にたいする感謝の言葉や複雑な乙女心を書いたブログでした。

 「ア・ありがとう イ・いつ何時も ウ・うち家に帰った時 エ・笑顔で オ・お帰りと言ってくれて・・・モ・もし警察沙汰になっても ヤ・やっぱり自分がわるい・・・」 

  最後に彼女の口からでた言葉は、「たぶん私が何しているか家族にはわからんけど、絶対に裏切ることだけはしないので、今だけはほうっておいて欲しい。短い間でいいから、家(家庭)から離れていたいだけや!」との感情的な表現をしていましたが、真剣な思いがつたわる話で最後の文末にも「ありがとう」の言葉がありました。

  会長「うんー凄いよこれは! Cちゃん自身は、彼女の年令だけが今の社会と適合出来ていないだけやな。ちゃんと自分の分析もしているし、他人に対する愛も備えています。これだったら、親御さんは心配する必要はないのかも知れない。
  ただ、彼女は助けたい友達がいると言っているけれども、本当は自分が助けられているかもしれないとの気付きがまだないね。たぶん、今のCちゃんに対する答えを持っているのはT子なのだよ。彼女は修羅を越えて生きてきた娘ですからね、人間死ぬ気で生き抜いて来た者に怖いものはもう無い。きっと教えてくれますよ!」

 「最後にCちゃんに言うよ、家庭とは社会の縮図です。だから家から逃げても、何にも変わらない。家を言い換えれば自分自身のこと、すべてが自分の中にあるのです。悪魔(サタン)も天使(エンジェル)も外にはいないのだよ。そこから勉強するしか方法はありません、自分に甘えても仕方がないのだよ。」

 【会長の話には、素的な人の定義がありました。】
肩書きや言葉に頼ることの無い、ただ純粋に人を暖かくする人物。そんな人は目を見ればわかります、本物は清んだ目をしています。目だけは飾ることが出来ない、この会に来ている人たちに共通する目だと想っています。

……………

  会長から「おまんの嫁さんに対する気持ちを言ってみて」返事に、「ハイ・愛しています」と返すと、「どう・・・愛しているか聞きたいのや」と会長からの追い討ちの質問が続きます。「それなら会長は、奥様にどうですか」と逆に返すと、「あちゃー、そう来るか!」と会長自身の愛の形を話されました。

 「僕は結婚41年目に入ります、すると二人には説明が要らなくなる。『あ』…と言えば、いや未だ『あ』といっていなくても、これでしょうと出てくるんです。そんな時の素的さ、何にも説明のいらない人だから、内の嫁さんと一緒にいたら疲れなんて全部吹っ飛ぶ。それでいて、何時も私のことを考えて叱咤激励してくれます。えーハハハのろけ惚気ちゃった、そんな夫婦ですよ!僕達はね。Nよ、そんな話をしなさい」でした。





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