●●●

TOP

病は克服できる

幸福のプレゼント

復興への道

愛ある故に

入会案内



●京都便り


                    運命共同体

                                  平成19年7月18日京・このごろ会より
                                                  目次に戻る

 「妻は戦友、かけがえがない存在」「夫は絶対子供達を俺が守ってみせるっていう頼もしい存在」と二人の障害をもつ娘さんをお持ちのご夫婦、「どないにあがいてもなるようにしかならん」とおっしゃいます。会長は「それは悲観的な言葉じゃなくて、とにかく今日、今を一生懸命、その積み重ねが素晴らしい夫婦になっているんだ」と。続けて、

 「どれだけ私らが勉強になったかって言うと、うちもカミさんがお祓いの手伝いをしてくれる。夫婦一緒、別々の考えが一つも無い。もう融けているっていうのか、私が手をこうするとすっとそこに手がくる。他の人では上手くいかない。ひっかかっちゃうし、集中できなくなる。うちのカミさんはスッ、スッ、スッ、スッと付いて来る。
  同じ様に、私が妹さんの方をお祓いしている間、何気なくお姉ちゃんの手を擦ってあげたり、頭撫でたりして上げているお父さん、なんて優しい顔しているんだろうって思う。あれは惚れるね。ああいう所、惚れる。無心状態。
  それは21年の中で身に付いてしまったものだと思う。誰にも得がたいもの。面倒見てるとか、介護しているとか、もちろんそんな時代もあったと思う。仕事に行っても気になる、早く帰らなきゃいけない、もし我が子が五体満足だったら、自分も皆と遊んだり出来るのに、犠牲になっているって気持ちが過去に一回も無かったら可笑しいよね。それが全然違って来ている。今もう二人の姉妹も共同体なんよ。一緒に生きている仲間って感じがする。友達なんだ。親子じゃなくて、共に生きる楽しい友達。だから他人には分からない、ミクロの喜びまで全部分かるんですよ」

  そしてこんな風にも。「昨日やったことは今日に繋がっていますよ、前生でやった事は必ず今生に来ているんです。良い行ないも悪い行ないも。神様はいるのか、いるんです。
  ……今生では二人だけの同志、彼女たちが一生懸命あなた方を育ててくれたんだ」


 「『ホント八百』っていう本に詳しく書いたけど、島原に行くきっかけを作ったのは当時小ニだったウチの息子なんだ。ニュースで普賢岳の火山灰の中を、ヘルメットを被って仮設校舎に登校する子供達の姿を見て、ポロポロ涙流してお友達を助けにいく、貯めていたお小遣いを全部持って行くって言い出した。そしたら親もついていかなきゃ、しょうがない。子に教えられるってのはこの事だね。親は全財産はたいても足らなくて、いまだに借金を返している。

  その頃は今のようなボランティアのネットワークなんて無かった。
  みんな同情して最初の3日間くらいは来る。それから宗教が人の弱みに付け込んで、信者にしようとして来る、そういうのとどれだけ間違えられたか。
  こっちは完全復興まで10年、関わり続けた。


  94年に全国37ヶ所でやった普賢復興支援コンサートで、天災は必ず来ますよ、これから日本中、次々と。それを島原が教えてくれているんですよって、自信を込めて言っている。自分は関係ないと思っている所は、みんな知らん振り。分かってくれる所は知事も市長も応援してくれた。
  分かってくれなかったのは愛媛、「そういう事には賛同できません、私達は愛媛だけで大変ですから」ってトップの人間が堂々と言う。参っちゃうよ。そしたら2年後、四国が日照りで水不足になって、その時、誰が水を出してくれたと思う?島原からタンクローリーで200台出してあげたんだよ。それでやっと分かってくれる人が出始めた。他人事じゃないんだよ、助け合わなきゃいけないんだって事を。

  その後奥尻があって、この時もまだそれほどボランティアの人数は集まらなかった。でも宗教に関係ない、ネットワークが出来上がり始めたのは奥尻から。その後、能登半島の重油流出事件があって、何十万人っていう人がボランティアで参加した。
  その後が阪神大震災、これは前の災害での経験が活きたよね。政府が何をしたらいいのか考えている間に、もうボランティアの人たちは動き出していた。

  政治家もちょっと2、3時間お見舞いじゃなくて、一緒に寝袋に寝てみるとか、自分で同じ思いしてみなきゃ、ライフラインが辛い人の気持ちは分かりませんよ。身を張ってやらないと。

  偉いって?そりゃ、やった人間からみたら当たり前の事。夫婦で二人の障害をもった娘さんの世話、他の人から見たら偉い、でも当たり前、運命共同体を楽しんでいる。出来ない、やる気のない人間が大変ですね、って言うんだ。マラソンで42.195キロ走っている人に大変ですねって言いますか? 大変だったら走りませんよね、楽しいから走っているに、決まっているじゃないですか」





←前月の京都便り
←前月の東京月例会報告
同月の東京月例会報告
目次に戻る
このページの最初に戻る
次回の京都便り→
次月の東京月例会報告→