人を想う素晴らしさに触れて

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　平成19年10月17日京・このごろ会より
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　「お祓い受けてくれないか、一番大事な人やからって、それ以外は一切言わなかった」乳がんの奥様をどうやってお祓いに連れて行こうかと悩みに悩まれたと仰る御主人、

　「奥さんはしょうもない宗教やないのって言うんです。まあまあ、俺がやってんのやからってなだめて。私は説明が下手なんです。だから見たら分かるやろって。見たらコロッと変わりました。お祓いの前に会長と少し話しただけで、あ、違うなって分かったみたいです。私のお祓いの後、奥さんがやって貰ったんですけど、笑いながら痛がるんですよ。
　　奥さんをお祓いに連れ出すまでの間、昔、結婚を申し込んだ時のドキドキ感を思い出しました」

　　奥様は「前からこの会に来ているのは知っていたけど、私は酒飲みは嫌いだし、あんたは何をしてもいいけど、私を引き込むのだけは止めてって言っていたんです。でも何も言わんとお祓いに連れて行かれて、会長さんに会ってすぐ分かりました。目が優しいんです」

　　会長は「お祓いの間、ずっと笑っているんだよ、痛い〜〜ハハハァって。愉快なお祓いだったよ。どうもねぇ、オハライって聞いてない、オワライって聞いていたらしい」

　　一同大爆笑の中、「子供が心配なので今日はこれで」と言われたかと思うと、急に涙ぐまれる奥様に会長が「お祓いで笑ってなんで今泣いてんの、これからは時々、あなたもいらっしゃい」と声をかけられました。


　　この会にご夫婦で参加される方は皆仲が良いのですね、私はどうも仲々家内を説得出来ない…と仰る方に会長

　　それは婿に信用がないんだ。百聞は一見に如かずっていうけど、そこに辿り着くまでが大変なんだ。それは今迄の在り方が証明している、だから信用しないんだ。それを挽回する方法は、あなたが変わっていくしかない。
　　もう諦めていたのに、自分にとっていい男に変わった。なんでやろ、なんかあったはずや。あ、月に一回行っているあれか？って向こうが勝手に考える。この会に嫁はんが感謝する気になる。どんな会かな、覗いてみたろかって来る。ウチの亭主変えてもらって有難うって。手抜きしているんだよ。嫁はんが手抜きしてるから亭主を変えられないんだ。

　　嫁の為なら死ねる、いつでも代わりに。そう思えるかどうかだ。
　　私なんか嫁が死んだらよう生きていかん。それくらい頼っている。だから私のすべてが嫁だ。

　　今、結婚を考えている人も、こいつの為なら死ねる、そう思えるかどうかだ。でなかったら止めとけ。この人なら私を幸せにしてくれそうって、もうそこから間違っている。だからアテが外れる。ひょっとしたら上手くいくんじゃないかな、相手まかせ。お互いそう思っているよ、この人となら上手くいきそう、そうなんです。

　　……なんでさっき泣いたのかなって、
　「あれ、うれし泣きなんだな、人を想う、素晴らしさに触れて」