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●―明日はない、今日を生きよ―

                                     平成26年8月2日目次に戻る

 会場は、夏真っ盛りの暑さにも負けないほど、会員さんたちの熱気あふれる会話で盛り上がっていました。

 会長「俺らの本には、今生明死って書いてある。明日会えるかどうか分からないから、大切な時間だから、一生懸命喋って楽しくやりたい。できれば寝ないで話していたいけど、皆、いなくなっちゃうから」
 カズコさん「皆さん、仕事がありますからね」
 会長「だから、皆さん修行が足りない。明日はないって言ってるのに」
 サダさん「それは、会長だから言えることですよ」
 会長「考えてもみてよ。今日も何百人もの人が死んでいる。死ぬとも思っていなかった若い子も死んでいるわけ。いきなり何かの爆発に巻き込まれて死んじゃうこともある。
 健康のために煙草吸わないで我慢して摂生していた人も死んでるわけだよ。吸えよ、煙草。酒だって、長生きしたさに摂生するなよ。死ぬんだよ、死ぬときは。何を大事にしてるんだよ。ただ、一人だけの酒を飲んじゃダメ。皆で楽しく飲む酒ならいくらでもいい」
 キヨシさん「それじゃ、今日はもっとお付き合いします」

 そのキヨシさんは、最近、こんな体験をしたそうです。

 キヨシさん「実はこの前、夜中の二時くらいに息がつまるような感覚になって、パッと目が覚めたんです。そんなことは初めてで、ああ、このまま死んじゃうのかなと思ったんですけど。結局、精神的なものだったと思うんですが、その時思ったのは、一人って、なんて不安なんだと。このまま何もできなかったら息絶えるんだなって、初めて思いましたね。風邪をひいたり体調を崩した時に一人が寂しくなるとか、心細いっていうのはあったんですけど、急に目が覚めて呼吸ができないなんてびっくりしました。一人でいるのはあかんなと。誰か家族が一緒にいればいいんでしょうけど」
 会長「それで、嫁女はどうなの。欲しいの、欲しくないの」
 キヨシさん「欲しいです。ただ、会長が前に言ってたように、私に選ぶ資格はないと」
 会長「ないよ」

 と一刀両断されました(笑)。キヨシさん、どうする?
 次は、甲州屋さんの女将、カズコさん。

 カズコさん「今日は新しいお客様が何人かいらっしゃってますけど、皆さん、色々な性格があって、先ほどから皆さんのお話を聞いていて学ぶこともありますし、明日はどうなるか分からない。年を重ねていても若い方のお話を伺ってますと本当に勉強になります」

 ありがとうございます。
 先月から参加されているヒロミツさんは、会長との会話に触発されて奥様と旅行に行くことにしたそうですよ。

 ヒロミツさん「前回、初めて参加させてもらって、もう一時間半くらい喋らせて頂いて、全部喋っちゃったもんですから。でも、また喋らなきゃいけないの? 困ったな。
 今日もこうして皆さんの本当に素直な心というか、人間の持つ原点っていうか、そういう部分をひしひしと感じさせていただいて、やっぱり来て良かったなと思います。東先生があの世にいかれるまでお付き合いさせていただきます。
 先回、東先生に、妻と結婚する前はどうだったという質問をされて思い出したんですね。その時は、よし一生幸せにしてあげるという心で結婚して欲しいと言って、ハイってお返事を頂いて結婚した。ところが時間が経つと、いつしかその時の心を忘れてしまって、俺は俺、お前はお前という生活になってしまった。心というものが離れていってしまったんです。私が離れていたんですね。私が離れるから相手も離れる」
 会長「そういうことはイバって言うことじゃないでしょ(笑)」
 ヒロミツさん「ですから、そういう生活をずっとしてきて、先月、先生に自分の過去というものを思い出させて頂いて、ああ、俺の生き様間違っていたと気付かせてもらったんです。それで、とりあえず、夫婦の間を元に戻そうということで、今度、四国で阿波踊りがあるから、妻と行くことにしました」
 会長「嫁女には惚れてるの」
 ヒロミツさん「もちろん」
 会長「どういう風に惚れてるの」
 ヒロミツさん「先生みたいに、この人のためなら死んでもいいというような発想はなかったけど、これからもっと惚れていこうと思ってます。長い目で見てください」
 会長「どこに惚れたのか、抽象的じゃなくて、具体的に言えるようにならないとダメ」

 このあとも、会長とヒロミツさんの恋愛問答は続きました。夏の短い夜はこうして更けていきます。ごきげんよう、さようなら!

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