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●東京月例会報告レポート


                     因と縁の間に

                                  平成21年12月6日  目次に戻る

  平成21年の最後の例会となったこの日は、少人数ながらも、会長とはひときわ縁深く、長いお付き合いの方々が揃って下さいました。
  会長は「会いたくないな、も縁。もう一回会いたいと思っても会えないのも縁。ずーっとこうやって繋がっているのも縁。縁という字は糸へんに獣が入っている。それは繋げるか繋げないか、が縁ってこと。因は原因。会って繋げるのが縁。因は否が応でも会うことになっている。縁は断ち切れる。会いたくないなと思ったら来ない、それは縁。因じゃない。因は嫌でも喜んでいても会う。因と縁の間にチャンスって言葉があるんだなぁ! それをフイにするかどうかは本人次第!

  貴方がどこかに立てかけて置く、ホンモノの本はその場で読まなくても、本人が読まなくても、誰が何時、あれっ、見せてってなるか分からない。何もなければ広がりようがない。チャンスってタイトルは手にとるチャンスって意味なんだよ。一旦見たら、決して捨てられないだろう、であれば、いつか広がっていってくれて、少なくとも読んだ人はまずは、自分の家庭を大事にしてくれるだろう。  

  人の好意はチャンスという列車だと思う。それを無視すると、次から誰も好意を持ってくれなくなって、列車が永遠に来ないこともある。
  人は自分の小さな間尺で、たとえば昨日色々な出会いがあって疲れて寝てる。今日は酒をやめようと思っている。そこへお誘いが来た。えーっ、すみません、今日は二日酔なんでと言って断ってしまう。これ、チャンスを逃してる。どんな出会いがあるか分からないと思ったら、べつに昨日と同じ様に酒を飲む必要はない。それを同じように考えてしまうからいけないんだよ。チャンスって自分のなかで潰していることがいっぱいある。生きている限り何があるか分からない。

  この会も、しょうもないと思って、行かなきゃそれで終っちゃうんだけど、つまらないって考えるのは料簡の狭さ。今日と同じ話はない。同じ雰囲気もない、同じ人間が集まっても会話は変わる。だから今が大事、二度とない空間なんだ。それをしょうもないと思ってしまったら、心がネガティブに行ってしまって、明くる日の仕事もネガティブに行ってしまう。何でもプラスにしなきゃ。それともう一つ言えば、何にでも始めがあれば終わりがある」と結んだあと、

 「お前ら薄情な奴ら、いつもワシが喋りたいのに帰って行く、お前ら嫌いだよ、全員ワシを見放す、嫌いだ〜」と拗ねて、まあまあ、と会長が皆になだめられる爆笑の一幕。「今生明死って言っているのに、明日の為にって帰っていくんだよな」と。
  また、お祓いについての質問がでると、

 「本人が治りたいのか、まわりが治したいのか、医者は関係ないけど、ワシには条件がある。神ってものがある以上、自分勝手に生きている人は、たとえお祓いしてもその人の寿命の中で苦痛にならないようにしてあげる事しか出来ない。少なくとも苦しみながら、阿鼻叫喚で死んだ人は一人もいないのだから。もし本当に生き返りたいなら、例会に出て来て本当の反省をするか、自分勝手を悔い改めるかがないと、助からない。病気の原因をそっちのけにして、自分は不幸だと思って来られても、ダメなんだよ。根っこが治ってないんだから」

……………

  また、この時ブログで連載中だった『五木の子守唄』について
 「もう20年前のことだけど、今読み返してみて、随分詳しい取材をしたものだと自分でも驚いてしまう。ダムについて勉強したり、何回も足を運んで、地元の人と話して、えーこんな状態だったのかと。今の政府読めよと思うくらい詳しい。政府も追求する野党も勉強になるだろうね。ダムを造っていいとか、悪いとか、これを読んでから言いたいよね、と思う。最終的に人間って何なのかってところまで行く。そのまま本にしても良いくらい深い。今こそ社会問題にしなきゃいけない。TVでやってる様な、あんな浅いもんじゃない。こんな凄い話ない。人間の生き死にの話だから。

  田山さんは正しく映画監督として巨匠になれたと思う。人を見る目、洞察力といい、雰囲気といい、凄い。まさしく東京人にもなっていた人だけど、一つのきっかけが父親が倒れたこと。あの時もし五木に帰ってなかったら、ワシが俳優として使ってもらっていたかも知れない、そういう人。運命だよ、これが分かれ目」

…………

 「ワシは病院に入院するの大嫌いだし、酒のんで死ぬ。好きな酒を飲んで死ねるなんて幸せなこと、って言える達人の店で、ダジャレ言い乍らね」





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