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                     故 郷

                                  平成21年10月4日  目次に戻る

 「難しいのより好きなのよ、意味がないじゃん。小さいことは気にしない、ワカチコワカチコ!」いつもダジャレや冗談でリラックスした雰囲気を作り出して下さる会長ですが、今回は人気お笑い芸人の真似も交え、また一層、皆を笑わせてくれ、こんな風に語って下さいました。

 「みんな昨日今日出て来て、ギャグ飛ばしているのとは訳が違う。本当に長々と下積みをやってきて、いっぱしの芸人たちを追い越そうとして、一発でやる。彼らは死に物狂いだと思う。瞬間に出せる力はすごいボルテージ。一分間の中にちゃんとドラマがある。さもありなん、そうだっていえるものを持ってやっている。そこに半端じゃない人生があるんだよ、凄い。今や日本のお笑い芸人は世界のトップアーチストだね。


  ごめんねごめんね〜〜ってのはいいね、これやったら戦いはないだろうね。世の中に二つ大事なものがある。それは反省と感謝なんだけど、その二つの間にあるね。ごめんねごめんね〜〜、誰も腹立たないもんね」


 ………


  さて、世の大変化で、またも問題になっている川辺川ダムについて、皆に色々訊ねられ、会長が五木村を何度も訪問された経緯や、その想いを語って下さいました。『達人』に詳しく書かれているのですが、もっともっと、是非どこかに書いて欲しいとの声が上がっていました。

 「もともと国のダム計画はあったんだけど、地元が一致団結して猛反対して、立ち消えになっていた。ところが昭和38年〜40年と続けて川辺川が大洪水を起こした。そこに付けこんでダム建設を進めようとしたんだね。地元の人たちは"この天災は当たり前、戦後の乱伐が原因なんだ"と言っているのに。
  賛成派反対派中間派、全部あわせてさ、色々やったわけよ。反対派の旅館に泊まってな。30年前の話だよ、それくらい私は故郷が潰れるのがいやなんだよな。

  きっかけになったのはNHKの番組。バイオリンが50器、ドラムもなければピアノもない、バイオリンだけ。それが恐ろしいほど切なかった、五木の子守り歌が。詩は72番くらいある。一つ一つの詩が ♪おどま ぼんぎりぼんぎり〜 ぼんからさきゃおらんと〜 ぼんがはよくりゃ はよもどる〜♪ 聞いても意味がわからない。 ♪おどま かんじんかんじん〜♪ "かんじん"って何か、乞食ってことなんだよ。私は乞食乞食って歌っている。わずか7〜8歳の娘が赤ん坊背負って、その子が可愛い時ばかりじゃないんだよ、ぎゃあぎゃあ泣かれたりするとさ、そういう詩がいっぱいある。

  元々は和歌山の人が五木村には沢山いる、出身地が同じ、それだけで親近感を持ってくれた。五木村には杉はいっぱいあるけど、備長炭を作る技術がなかった。それで和歌山から炭焼職人を呼んだ。その職人さんたちがそのまま住み着いちゃった、それで林業が栄えたっていう村の歴史があるんだね。

 『ナポレオン』をこれから書かなきゃいけないって時に、ダブッて来た。五木村もコルシカ島も、国から見放されているところがあってね。ナポレオンをここに置いたらどうなるだろうって思った。それであの戯曲が出来たんだよ。
  舞台はナポレオンが27歳で終わっている、観客には両方聴こえる。一方からはナポレオンお止め、お止め!コルシカに帰ろう!と母の声、反対側から貴方、素敵よ!勝って勝って勝ち続けるのよ!と妻の声。その中を幕が下りていく。
  人間には二通りある。もっと行け、止めとけ、どっちを取るのか、ナポレオンはわー!行くぞ行くぞ!を選んだ。で、馴れの果てがああなるわけだ。人の言うことは聞けよ、戦争は絶対ダメってことなんだよ。

  戦争で一万人殺したら英雄でしょ。でもその戦争に負けたら大犯罪人。勝った方が勝ち。どちらかに正義がある訳じゃない。今後もしどうしても戦争したい輩がいたら、どこか人のいない離れ小島に行って、勝手にやって欲しいね。巌流島みたいにね、武蔵遅し、なんてな。武器を持っていない人まで巻き込んじゃだめだ。誰にも家族、妻子があるんだから、自分の人間性まで破壊してるんだよね。人間のすることじゃないよ」





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