●●●

TOP

病は克服できる

幸福のプレゼント

復興への道

愛ある故に

入会案内



●東京月例会報告レポート
      

                    “人間”はコミュニケーションだ!

                                平成19年8月26日  目次に戻る

 「方法論、こうすれば親子や兄弟が必ず上手くいくとか、そういうのは無いね」と、娘さんの受験失敗以来、親子関係が上手くいかない事に悩む男性に会長。続けて、

  「どう腹と腹で付き合ってきたか、って事です。べちゃくちゃ喋っているからコミュニケーションが取れているかと思ったら、そうじゃない事も多い。

  基本的に親を信じている、親を愛している、基本的に子を愛している、その安心感がお互いにあると、喜怒哀楽の極限にいった時、必ず、ちょっと相談する。それが本当に繋がっている親子。

  親って見守ってあげていればいいんです。いざって時に助けてあげればいいんですから。放って置くのとは違うんですよ。見守っている時ほど、顕微鏡で見るように注意深くしていなきゃいけない。奥さんや兄弟にも気をつけておいてくれ、全部報告してくれって、今日何を言ったか、どう起きてきたか、どこか痛いって言ってなかったか。そして判断する。どこで手を差し伸べるべきか、どこでどの言葉を出すべきか。その子の性格もあるし、やみくもにがんばれとか言うのは駄目ですよ。

  自分の子供が分からないってこと自体が怠慢なんです。会話じゃなくって、生れた時から、付き合ってきたでしょ、小さい時一緒に風呂に入ったり、一緒に寝たりとかしていれば、それを思い出せばいいんです。それと同じ方法をやればいいだけですよ、言葉じゃなくって、たとえば、ポンと背中をたたいて上げるとかね」


  またある方は親子でこんなことを話し合われたそうです。
  ある日、本屋で万引きした子を店主が追い駆ける、その子が逃げる、結果、踏み切りで亡くなってしまった、という事件をニュースでやっていた。それは度を越えた深追いのせいなのか、それとも万引きは悪い事なのだから、人のせいではない…のか。
  会長は次のように話されました。

 「運命ってあってね、ジャン・ヴァルジャンじゃないけど、パン一個盗んだ事で、執拗に追い駆けてくる刑事がいて、たかが100円かそこらのパンじゃないか。でもそれで死刑まで行ってしまう人がいる。何なんだ、その運命って。普通なら駄目よって諭されて終わる世界でしょ、万引きは。

  物理を追い駆けるとそうなるんです。盗人は盗人、捕まえるんだって踏み切りまでも追い駆けて行く、相手の人格を考えてない。
  逃げる方も踏み切りを越えてまでも逃げたい、捕まりたくない、それは自分で運んでいった命でしょ、その子も。

  たかが本一冊でそこまでしちゃいけないと思いますね。追い駆ける方にも愛がない。追い駆けながら何か一言、言ってあげなきゃ、ただ、コラッ待てドロボー、コラコラコラって人間じゃないみたいに追い駆けるんじゃなくって、待て待て、咎めないから、逃げないでいいから、っていう追い駆け方がどうして出来ないのか。

  逃げている人にコラッ待てって言っても、待つ人は居ませんよ、無駄な言葉ですね、待てないから逃げてんだから。そんな事を言いますから、追い駆けている時に。逃げ場を無くす追い駆け、これは愛情がない。何でもかんでも悪いもんは悪いんだからって、何でもかんでも追い

駆けて行く。人には色んな事情がありますよ。何に対してもそこら辺が分からないと。悪い事は悪い事、善い事は善い事なんだからって、二つに分けてしまって、言語道断ってやっちゃ駄目です」



  最後にサロン創りへの意欲や現在進行中のブログについて、会長。

 「実際の人間の生のコミュニケーションでみんな勉強する訳ですからね。下らない中にもヒントがあり、人の息遣いがあり、何とも言えない人情がある。私は人嫌いでねとか酒嫌いでねとか、って言うが人いるけど、そりゃ金も使わないだろうね。でも人間嫌いなんておかしい。私はブログの中でここまで“人間”って言葉ほとんど使っていない、“人”としか書いていない。たまに“人間”って言葉を使うのは、コミュニケーションの時だけ。“人間”ってコミュニケーションなんだから。第二章からは“人間”って言葉になっていきますよ」




←前月の東京月例会報告
←前月の京都便り
目次に戻る
このページの最初に戻る
次月の東京月例会報告→
次回の京都便り→